シールのメンテ

山スキーでシールといえば、クライミングスキンのことです。と、いっても知らん人にはまったく意味がわかりませんね。そういう人は昔書いた、シール - 朝顔日記 をどうぞ。:p)

それなりにメンテしているせいか、あるいは使用頻度が足りないせいかわかりませんが、今まで私は登行中にシールがスキーから剥がれるというようなトラブルにあったことはありません。かなり以前に年代物のシールをもらったので使ってみたら、登攀力がかなり劣っていて弱ったことはありますが。ところが、日曜日の山行のときに、初めてシールでトラぶりました。アプローチの林道歩きが終わり、さてこれから本格的に登ろうかというときに片方のシールがテール側から剥がれていることに気がつきました。ちなみにシールはモンベル(多分製造元はモンタナ)のモヘアの貼り流しです。昨年、ほとんど使わずメンテもいい加減だったし、事前にチェックした時点でも粘着力がやや弱まっているなという感じはしていたのですが、まぁ大丈夫だろうと思ったのですが、案の定剥がれてきたわけです。こういうこともあろうかと、ザックにはビニールテープが入っていたのでそれを使って応急処置をして事なきを得ました。その後山頂まじかにして反対側のシールも同様の症状になりやはり、ビニールテープで処置しましたが。

山から帰ってきた時点で、根本的な対策を施しておく必要があるなと思い、思い切ってシールの糊を全面的に塗り替えることにしました。手元に塗り替え用のテープの在庫があったので、今回はそれを使用しました。塗り替える前に、古い糊と糊についたゴミの除去です。

シールの糊やゴミの除去するには、まずシールの糊面にカレンダーなどのツルツルした面を持つ丈夫な紙を貼り付けて、その上をアイロン掛けします。そうすると紙に糊やらゴミやらがくっついてシールをきれいにすることができます。実を言うと、手元に手頃な紙がなかったのでスーパーのチラシを使ったら紙がうまく剥がれずシールに紙が残ってかなりあせりましたが、再びアイロン掛けしたりすることで無事事なきを得ました。:p)

どうも色々やってみたところ、丈夫な紙を頻繁に取り替えず、糊を吸着した紙を何度か使ったほうが、ゴミがよく取れるようです。

ゴミと糊をある程度除去したところで、新しいテープ状の糊をアイロン掛けして、冷めたら裏紙を剥がして完成です。テープ状の糊は初めて使ってみましたが、新品のシールのようにきれいに出来ました。テープ状の糊を貼るときは、貼り直しがまったく利かないので、センターを取りやすいように1本のスキーに貼るのに、3分割くらいに短く切って貼るといいようです。

シールの糊の塗り替えは山行の直前にやると、糊がゴソッとチートシートに移るトラブルにあったりするので、養生期間をみるために余裕を持ってやるのがいいと思います。

最近は従来型の糊を使わないタイプのシールも出てきているので、こんな面倒なことをするのももうちょっとの辛抱かもしれません。今のところ自分としては従来型でいいかなと思っているのですが、CT40 は使ってみたい気もしています。どんなもんですかねぇ?

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