空沢山敗退

火打山川

昨日の事ですが、焼山を望む空沢山へ行く予定でしたが、結局敗退して帰ってきました。

友人3人とともに登山口である笹倉温泉を出発した時点ではいい天気だったのですが、焼山北面台地へ至る林道の九十九折を過ぎた辺りから雪が舞い始めました。新雪がかなり積もっており、途中までは先行者のトレースで楽できたのですが、892mと981mのコルの間を抜けて火打山川へ向かうあたりからはラッセルが結構しんどい状態です。コルから火打山川へ至るあたりはクロカンスキーで遊べば楽しそうなところ。

空沢山へ取り付くには火打山川を渡る必要があります。火打山川はこの時期たいした水量はないので、川まで降りられれば容易に飛び石で渡れそうな感じなんですが、両側は雪の壁になっている上に先週末に降った雪で締まっておらず、簡単には降りられない感じです。上流に見える堰堤の上辺りにスノーブリッジがかかっていることが多いとの情報で上流の堰堤まで行ってみますが、残念ながらスノーブリッジはかかっていませんでした。この堰堤で一服してどうやって火打山川を渡るか作戦会議です。この時点では時折青空も見えていたのですが…。

堰堤はハシゴを装備しており、これを使って堰堤に上がって堰堤上で川を渡る作戦が思いつきましたが、スキーを担いでこれを行うのはかなり危険な感じがしたので、結局川沿いに下流へ下り、なんとか渡渉できる地点を探そうということになりました。が、急にガスってきたかと思いきや、雪も舞いだしほとんど視界が利かない状態になってしまいました。これはアカンということで、敗退決定。ただ往路を戻るのもアレなので、ルートを変えて981mピークに登ってひと滑りして林道へ戻ることに。

1100mと981mの間の開けた谷を谷を途中まで登り、途中から981mへ登ります。981mからは待望の滑降です。メンバーは私を含めて3人がスキーで、1人はスノーシューでの歩きです。スノーシューの浮力ではラッセルがかなり厳しいようだったので離れないようにして進みます。

新雪がかなり積もっていますが、パウダーというには重すぎる雪で、一度こけると起き上がるのに大変な労力がいるような状態でした。途中、スノーシューのメンバーが立ち木の周りにあいた穴に落ちるというハプニングがありました。おそらく通常であれば気がつくような大きな穴だったのが、急な大量の降雪ですっかり穴の口が覆われて落とし穴状態になっていたと思われます。落ちた人は横から見ても完全に見えなくなっていました。かなり深いようで、まだ足が地面に届いていなかったそうです。一人ではとても這い上がれる状態ではなかったので、一人が助けに行きましたが、助けに行ったほうも雪が崩れて落ちそうで恐怖を感じたといっていました。もし単独で落ちていたらそのまま這い上がれずに死ぬしかないところでした。恐ろしいや。

ということで、このハプニングのあとは特に4人離れないようにして下りました。雪に覆われた地形の罠が随所にあったようです。

九十九折の林道の下部がもっとも快適に滑られる斜面でしたが、2、3回ターンしたら終わってしまいました。

あとは、車を停めさせていただいた笹倉温泉で温泉に入って帰ってきました。なかなかいいお湯でしたが、800円はちと高いですね。まぁ、車を停めさていただいたので駐車場代と思えばアレですが。