パトロール2日目

雪の造形

朝7時15分、白馬山荘出発。寒いので雨は降っていないのでカッパを着て出た。白馬岳まで登り返し、三国境まで下る。ここから作業開始。

スプレーペンキ、カラーテープなどでマーキングを施しつつ、鉢ヶ岳まで下る。鉢ヶ岳山腹のトラバース道には例年残雪が豊富で、ベンガラによるマーキングがないとガスっているときになどに道がわかりづらい箇所。ベンガラというのは、酸化鉄かなんかで出来た赤い粉。紅殼と書くらしい。ちょっとなまって私たちはベンガラと呼ぶ。かなりの残雪を予想していたが、数日前の大雨でかなり消えたのか、例年よりやや多い程度。

最初の雪渓のトラバースはやや長いものの、斜度がそれほどではないので、ベンガラを撒いただけ。二つ目はごく短い。3つめはさほど長くないが、斜度が結構あるので、ピッケル、スコップで、斜面をカットした上でベンガラを撒いた。雪は堅く、部分的にはスコップではまったく歯が立たず、ピッケルで氷を砕いた。4つめは縦に登る箇所だが、急な部分のみカットした。ここは割にやわらかかった。

その後、雪倉岳避難小屋にて休憩。窓の鍵が壊されて、雨が吹き込み中は水浸しだった。避難小屋の窓の鍵は閉めてはいけません。

雪倉岳への登りは相変わらず、花が素晴らしい。山頂では雷鳥のつがいが出迎えてくれた。

雪倉岳からの長い下りのあと、赤男山のふもとで昼食。残雪の残る小桜が原を過ぎ、朝日岳と水平道との分岐付近で、朝日小屋から応援に来たバイトと合流。燃料を補給する。

水平道を整備するも、いまだ残雪がかなり多く、とりあえずはまだ通行止め。うまくすれば来週には開通できるか?

水平道の途中で雨が降り出し、濡れ鼠になりながら朝日小屋に到着。ほかにお客さんはなく、バイト、従業員、関係者を交えて盛大に宴会。