雪倉岳を越えて朝日岳へ

朝になっても風はやまない。かつ激しい雨。パトロールに行くべきかみなで思案するが、三国境を過ぎれば風も収まるだろうと読んで、予定通り出発。

予想通り、三国境を過ぎると風は少し収まった。鉢ヶ岳の巻き道にベンガラでマーキングを施す。前半は例年並の雪の量で特に多いという感じはしなかったが、後半はかなり多いように感じた。部分的にカチンカチンに凍っている部分があるので、雪になれない人は滑落しないようにアイゼンをつけたほうがいいでしょう。

雨風がひどいのでカッティングもそこそこに雪倉岳の避難小屋に逃げ込むように入る。小屋の周りはものすごい風。唸りをあげている。外に出る気がしないが、ずっといるわけにはいかないので意を決して雪倉岳の山頂を目指して登り出す。

たまに突風があって、引き倒されないように構えながらじりじりと山頂へ。山頂から向こう側は木のない広い尾根。ガスっているので道に迷わないよう注意にする必要がある。

雪倉岳を下りきったら風はかなり弱くなった。ちょうど雨も上がっていたので昼食。

昼食後さらに進み、ほとんど雪で埋まった小桜が原にもベンガラによるマーキングを施す。雪がとけた部分には水芭蕉が咲いていた。

朝日岳の水平道と頂上経由の道の分岐で二手に分かれる。水平道はまだ残雪が多く危険箇所も多いので当面は通行止めにしておくが、一応偵察しておくということだ。

私は頂上道へ。大きい倒木が何本かあったのでそれらの処理。手ノコでは切れない大きさなので、枝のみ払うなどして一応通行には支障のないようにしておいた。雪渓が残る箇所にはベンガラによるマーキングも施しておいた。

朝日岳山頂についた頃にはまたまた激しい風雨。休憩もせずそのまま下る。

下りでも何箇所か雪渓が残るが既にベンガラが足りないので、テープで目印を付けて下る。後は、翌日以降のパトロールで。

午後5時、ずぶ濡れになって朝日小屋到着。夜は大宴会。