今日の小ネタ「about:config で不要のエントリーの削除」

各地(どこ)でネタになっているようなので。about:config で不要な設定値を作って、さらにそれを消す方法を書いてみましょう。

まず about:config 上にて右クリックで新規作成→文字列を選んで、hoge とかの設定名を作ります。で、その設定値を fuga とかします。ここでいったん Firefox を終了してプロファイルにある pref.js をエディタなどで開いてみると以下のような記述が見つかるはずです。

user_pref("hoge", "fuga");

pref.js は ユーザー個別の Firefox の設定を保存しているファイルです。たしかに先ほど作った hoge が設定されたことが確認できます。エディタを閉じて、再度 Firefox を起動して about:config を開きます。今度はこの hoge を消してみましょう。

フィルタなどを使って、hoge を出します。右クリックなどからリセットを選びます。すると、設定名は残りますが、値は空になるはずです。でも気にしなくても大丈夫。Firefox を閉じて再度エディタで pref.js を開いてみましょう。あら、不思議、検索しても先ほどの user_pref("hoge", "fuga"); は見つからないはずです。エディタを閉じて試しに再度 Firefox を立ち上げ、about:config を開いてみましょう。今度はフィルタで hoge を探しても見当たらないはずです。

Firefox は終了時に設定を pref.js に書き込むのですが、その際に無効な設定は、書き込まないという挙動のようです。確認に使った Firefox は、Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja; rv:1.8.1.2) Gecko/20070219 Firefox/2.0.0.2 - Build ID: 2007021917 ならびに、Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja; rv:1.9a3pre) Gecko/20070314 Minefield/3.0a3pre - Build ID: 2007031418 です。

設定をいじる場合、pref.js を直接編集して行うことも可能ですが、編集ミスを犯し、Fierfox の動作に支障をきたす場合がありますので、お勧めできる方法ではありません。about:config のほうが一般的に安心だと思います。

ついでに書いておくと、拡張機能などをインストールするとその設定は、pref.js に書き込まれますが、該当の拡張機能をアンインストールしても、通常はその設定は残ったままになります。アンインストール後いちいち、設定をリセットすれば設定は削除されますが、普通は面倒でそんなことはやってられません。これが、「ごみが残る」ということだと思われます。

そのうち、pref.js や user.js についてもちゃんと書いておきたいと前から思っているのですが、まんどくさいのでいつか…。:p)