『三屋清左衛門残日録』読了

藤沢周平の『三屋清左衛門残日録』を読み終えました。藩の用人だった主人公が隠居した後の日々の暮らしを描く、藤沢作品得意の連作物。以前、NHK のドラマで『清左衛門残日録』というタイトルでやっていたのですが、そちらは1話か2話程度を斜めに見ただけなので、ほぼ初めて触れる作品です。

隠居した爺さんの話なんですが、藩の派閥争いなどの生臭い事件に巻き込まれたり、若い頃の友人との再会、飲み屋の女将と交わされる淡い恋心(?)など、見所満載でした。一気に読むのが惜しかったので、少しづつ味わうように読みました。オススメです。

三屋清左衛門残日録 (文春文庫)

三屋清左衛門残日録 (文春文庫)