積丹岳で行方不明、滑落事故

一応、山岳救助活動に携わっているものとしてはかなりショッキングな事故です。時系列順のニュース報道は以下の通り。

  1. スノボ男性、下山できず 積丹岳−北海道新聞(社会)
  2. 積丹岳の捜索再開 札幌の会社員−北海道新聞(社会)
  3. 不明男性発見、死亡を確認 積丹岳遭難−北海道新聞(社会)

以下の朝日新聞の記事がよくまとまっています。

私なりにまとめると、1月31日に積丹岳に登っていて仲間とはぐれて行方不明になっていた遭難者の捜索が同日、ヘリによって行われたが発見できず、翌2月1日は天候が悪くヘリによる捜索ができなかったために、道警機動隊員や地元消防などが地上から捜索を行っていた。1日の朝には遭難者からの無線により、山頂付近で雪洞とツェルトでビバークしており、無事であることが確認されていました。

1日の正午頃、捜索隊は遭難者を発見し、収容作業中に雪庇が崩壊して、捜索隊3名と遭難者が200m滑落。滑落後の午後1時頃、遭難者を再度発見してスノーボートに収容して登り返し開始。3人で約一時間かけて、40度の急斜面を50m引き上げたところで、引き上げ者の交代のために、スノーボートを立ち木に一時的に固定。

固定していた立ち木が折れて、スノーボートが再度滑落して遭難者は行方不明に。夕方時間切れのため、1日の捜索は中断。

本日、2日ヘリによる捜索再開で遭難者を発見し、病院へ搬送するも死亡が確認されました。