朝日小屋、荷揚げの日

荷揚げの様子

前日の夜の様子では、今日もおそらくヘリは無理なんじゃないかという予想だったのですが、朝起きてみれば、なんと快晴。スッキリと晴れています。が、下界はと見れば雲海です。雲が低く晴れているのは晴れているのは山の上だけという状況です。下界と連絡を取るとしばらく様子見とのこと。

朝食後、せっかく持ち上げたものの昨日はガスによる視界不良のため出来なかったスキーをすることに。かねてより、小屋の裏側、恵振谷方向にいい斜面が続いていてそこに目を付けていたので、朝日平の端よりそこへドロップ。前朝日から朝日平へかけての斜面は雨による溝が激しくまるで畑の畝のような状態なのですが、幸いその斜面はそれほどでもなく、快適に滑ることが出来ました。300mほど滑走した時点でぼちぼち上がらんとヘリが飛んでくるかもしれんということで終了。斜面はずっといい感じで続いておりどこまでも滑って行きたい感じでしたが、降りれば登り返さないといけないので、あまり下るわけには行かないのでした。

小屋へ戻った頃、下のガスが切れたらしく、一発の目の荷揚げが開始しました。今回に上げに使われたヘリは、ラマという機体なんですが、小型ゆえ機動性が高く、1回の荷揚げにかかる時間が大型のものに比べてかなり早いです。その分積める量は少ないのですが。とにかく、モッコに入れた荷物が届くと急いでそれをばらして小屋の中へ入れないといけません。てんてこ舞いで荷物を運びます。しかし、標高が高いためか、重い荷物を運ぶととたんに息が切れます。10数回のフライトが行われ、無事に上げ終了。今日もヘリが飛ばなかったら大変だったのですが、晴れて本当によかったです。

その後、ちょっとお手伝いをして、昼食を食べ、一休みしてから下山。夕日が原のスキー滑降を楽しみにしていたのですが、かなりガタガタの斜面であまり快適ではありませんでした。その後はスキーを担いで降りてきたのですが、あちこちに引っかかって難儀しました。夕方、北又小屋に戻った時はかなり疲れていました。滑るのは楽しいのですが、あれだけのために担いで上がるのはあまりオススメではないかもしれません。