『劒岳 点の記』を見た

昨日、東京へ出張に行ったついでに映画『劒岳 点の記』を見てきました。

原作は、新田次郎の同名の小説で、明治末期に陸軍陸地測量部の柴崎芳太郎測量官が地図を作るために当時未踏とされていた劒岳に登頂を命じられ、さまざまな苦難の末云々といったような話しです。

富山県が舞台なだけに地元では大いに盛り上がっていて、知り合いでもかなりの人が見ているようです。で、どうも評判を聞くと山登りする人ほど評価が辛い感じが、また原作を読んでいる人ほど、評価が辛いようです。私は原作も読んでいますし、山登りもするわけですが、結構楽しめましたね。原作の話しすべてを2時間少々の映画に盛り込むことは無理だと思うので、ああいう按配のものになるのはしょうがないのではないでしょうか。欲を言えば、立山温泉での県庁職員の横暴な振る舞いのあたりはカットせずに映画にも入れて欲しかったですが。

あと気になったのは、映画館のお客さんの入りは3分の1程度だったのですが、そのほとんどが中高年だった点です。やはり若い人には、あまり興味のない映画なんでしょうかねぇ。

まず原作を読んで、あるいは先に映画を見てもいいのですが、とにかく原作と映画の両方を堪能するといいと思いました。読んでいないかた、見ていないかたは是非。

新装版 劒岳 ―点の記 (文春文庫)

新装版 劒岳 ―点の記 (文春文庫)