トムラウシ山の遭難

昨日から関係方面でかなり話題になっている大雪山系遭難事故(トムラウシ山美瑛岳)ですが、1日経ってかなり詳しい情報がわかってきたようです。特に参加者の半数近くの8人が亡くなったツアー登山による18人パーティ(うちガイド3人)の行動概要が気になります。

ツアー登山の問題であるとか、ガイドの判断ミスであるとか、いろいろ取り沙汰されていますが、私が思うには最大の間違いは最初に弱った人が出た時点で、前夜泊った避難小屋へ戻るという判断をしなかったことではないかと思います。パーティの分割は状況によっては考えられる方策のひとつだとは思いますが、それでもその時点での一番近い安全地帯は避難小屋だったと思うので、全体としてはそこへ戻る判断があればここまでの大量遭難にならなかったのではないでしょうか。報道などの情報だけから思っていることなので、現場ではまた何か事情があったことも考えられますが。