桂の巨木を見に行った

桂の木に登るの図

当初、1泊2日の予定で沢へ遊びに行く予定でしたが、24〜25日にかけて台風が来そうでちょっといやな感じがあったので、24日日帰りの予定で山奥の沢へ桂の木を見に行ってきた。何しろ、江戸時代の文献にも出てくる由緒ある大桂の木で、その文献からさらに何百年もたっているという筋金入りの巨木である。まぁ、私自身はこれまでも何度か行っているのですが、友人から一度見てみたいから連れて行ってくれと何度も頼まれていたので今回日帰りでご案内することになりました。

ルート自体はさほど険しくないのですが、ちょっとルートがややこしいところなのです。黒部川支流黒薙川支流北又谷本流を北又小屋より下って、北又谷支流の杉谷の支流、カラ谷へ山越で入ります。さらにカラ谷より山越えで杉谷本谷へ入ります。いきなり杉谷本谷へ入らないのは、カラ谷と杉谷がゴルジュで合流して滝となって合わさり、北又本流に出会っているからで、カラ谷、杉谷の下部ゴルジュをパスして杉谷に入るにはこのルートがもっとも効率的なのです。おそらく、江戸時代の黒部奥山周りの人も通ったのがこのルート。彼等は杉谷の大桂の木の下で一服した後、横山乗越しを経て、柳又谷に至り、そのまま川を渡って猫又山辺りから白馬岳のほうへ抜けたと文献にはあるそうです。

まぁ、私は何度もこのルートで桂の木へ行っているので、今回もルートはこれ以上ないというくらい最短のルートを辿って桂の木へたどり着くことが出来ました。北又谷の水量も少なく、久々の川歩きも楽しかったです。

今日のはてな画像は桂の木に登る私です。木が何本もあるように見えますが、根元は1本です。