積雪期遭難救助訓練 2日目

夜中に顔に雨がかかっているのに気が付いて目が覚めた。私は一番入り口の近くに寝ていたのですが、夜半から振り出した雨が、入り口の風よけに吊るしてあるツェルトの隙間から吹き込んでいたようです。もう少し中のほうへ入って雨を避けたいのですが、雪洞の中が混んでいて、まったく身動きできません。しょうがないのでシュラフにかけてある、ゴアテックス製のシュラフカバーでガードするようにしてそのまま寝ます。

明け方近くになってツェルトにあたっていた雨音がしなくなったので、雨がやんだとかと安心して寝ていたが、起きたら、頭のあたりに雪が積もっていた。雨が雪に変わっていたのでした。

アルファ米で作った梅干茶漬け、うなぎ入りを食べて、撤収。

今日は黒菱山を経て、仁王山、南保富士を経由して三峯へ下山の予定。風はないが視界はあまりない。とにかく黒菱山を目指す。

黒菱山まではシールを貼ったまま行ったのですが、たまにある細尾根の下りは結構怖かった。シールを貼っているとあまりコントロールが効かないのでね。

黒菱山と思われる辺りへ到達してもどうにも視界が悪くて、断定できない。仁王山へ下る尾根も判別がつかない。結局右往左往した挙句、往路を戻ることに決定。また焼山方面を目指す。

途中、雪崩れ埋没者捜索訓練も少し。

焼山手前のコルから大平目指して下る。最初はそれなり滑りやすい斜面だが、湿った雪の上に、新雪が10cmほど積もった状態で重くて滑りやすいとはいえない。下手糞テレマーカが、重荷を背負っているとなかなか大変でした。さらに下ると、杉の植林に突入。こうなると手におえないので、私はスキーをあきらめ壷足で下ることに。山スキーの人も途中からあきらめて壷にした人が半数。

上では雪でしたが、下るにつれて次第に雨に近い状態に。最後の林道は立っているだけで進むスキーはありがたかった。

最後の最後で道の横の用水に落ちた人もいましたが、無事全員怪我もなく下山。ビショビショに濡れたまま役場まで戻る。

下山式を行って解散。今回の山行で隊長と、年長の隊員1人が現役を退かれることになりました。長年ご苦労様でした。