夏山事前パトロール2日目

朝起きたらひどい雨と風です。天気予報を見ると後半の方がよさげだったので、出発時間をやや遅らせることに。8時過ぎに出たら、風はあるものの雨はほとんど上がっていました。もっとも空気は湿っぽく、寒いので雨具は着込んで出発です。白馬岳を越え、三国境まで進みます。デポしておいたベンガラやスコップを回収していよいよ作業開始。マーキングと雪渓のステップ切りです。

鉢ヶ岳の雪渓のトラバースで難儀している登山客2人を誘導したりしつつ、進みます。雪倉岳の避難小屋で一服した後、雪倉岳を越えます。雪倉岳を下ったところで弁当をいただき、赤男山、小桜ヶ原と進みます。小桜ヶ原辺りの積雪は案外少ない感じでした。

水平じゃないけど、水平道という名のルートと朝日岳山頂を経由するルートの分岐まで来たところ、水平道の雪が例年のごとくかなり多く、ルートもわかりにくいために水平道はしばらくの間通行止めとすることに決まり、通行止めの札を下げます。その後はルートの状態を確認するため、水平道を通って朝日小屋へ。案の定、水谷あたりは嫌な雪渓が残り、現時点では通行困難な状態でした。この雨が続け、じきに消えてくれると思うのですが。あれこれ予定の行程をこなし、朝日小屋に到着。

この日、朝日小屋は荷揚げの日で、小屋ではヘリが飛んでくるのを今か今かと待ち構えていました。ヘリはフライトを何度かトライしてみたようですが、分厚い雲に阻まれて、北又から上に上がれない様子。その頃、朝日小屋のある朝日平は曇ってはいるものの案外視界が利いていたのですが……。結局この日の荷揚げは中止となりました。