クロダイ釣りのち海水浴

富山湾の今の時期の風物詩といえばホタルイカの身投げです。ホタルイカが産卵のために岸によってきて、挙句の果てに誤って(?)陸に身投げするのです。で、身投げがある日は浜はホタルイカ掬いの人で大いに賑わい、たこ焼きかなんかの屋台でも出したら大儲けできそうな勢いです。

しかし、私の狙いはホタルイカではありません。ホタルイカを食べる魚が狙いです。ホタルイカは魚にも大人気で、ホタルイカが身投げする時期になると大物が釣れやすいのが当地です。魚種としてはメバルやソイ、クロダイなどがメインのターゲットになるわけですが、とりわけ当地の釣り人が狙うのはクロダイです。クロダイの産卵時期はちょうど今の時期です。のっこみ といって大物クロダイが産卵のために岸よりに寄ってくる時期で、大物を釣る絶好のチャンスです。当地ではホタルイカの身投げとクロダイののっこみが同じタイミングでくるために、ホタルイカ型のルアーを使ったホタルイカパターンと呼ばれる釣り方が絶大な威力を発揮します。そのためのルアーが各社から出ていますが、私は自作したりもしています。それに関しては、以前 ホタルイカ型ルアー製作記 - 朝顔日記 に書いたので、それを参照してください。実はこのときは実際のホタルイカルアーというものを1度も手にしたことなく作ったものだったりします。:p) その後、某プレゼントに応募したところ、市販品のホタルイカルアーを当てたので、ちゃんとした(?)ホタルイカルアーも手に入れました。

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そして、今朝方。ここ4,5日前から当地でもホタルイカの身投げが発生しており、浜はホタルイカ獲りやクロダイ釣師で大賑わいなのですが、今朝は日曜日の深夜というか月曜日の早朝なので、浜に人出はありませんした。また、雨が降ったためか気温が低めだったためかわかりませんが、ホタルイカの身投げもありませんでした。夜中の1時に浜には私一人だったわけです。私が入ったポイントは前日まではクロダイ釣師で大賑わいだったポイント。しばらく何のアタリもなかったのですが、ひったくるようなアタリで合わせると、それなりの引きで良型のカサゴが釣れました。使っていたルアーは自作のものではなく、プレゼントで当選したズィーキッドです。型もよくうまそうなカサゴでしたが、狙いはクロダイだよと、リリース。引き続きクロダイを狙います。そしてその時が来ました!

根掛りです。

根掛りというのは、ルアーが底に引っかかったという事ですね。虎の子のルアーが根掛りしたわけですが、どうもラインの先を見るに、すぐ足元です。ちょっと水に入れば回収できそうな距離に思えます。ちなみに、市販品のホタルイカルアーは1個2000円近くします。ここが悩みどころです。海に入ればもしかしたらルアーは回収できるかもしれません。しかし、流石に長靴では入れる深さではありません。長靴が浸水しても取りにはいるべきか悩みます。長靴が浸水して服が濡れれば、釣りをやめて帰らざるを得ないでしょう。そこで閃きました。長靴やら服やらを服やらを脱いで水に入ればいいのではないかと。あたりを見渡してみるとまったく人の気配はありません。意を決して、長靴を脱ぎ、靴下を脱ぎ、ズボンを脱ぎます。上半身は普通に着ている上に、ライフジャケットまでつけていますが、下半身はパンツ一丁です。ルアーを取るときに腕を水に入れる必要があるのであらかじめ右腕は腕まくりしました。ヘッドランプの灯りを頼りに糸を手繰ってルアーを目指して入水です。

ひゃっ、冷たい!

流石にまだ海の水は冷たかったです。そして、水深が膝を超えたあたりで急に深くなりました。腿まで入りましたが、とてもルアーまで近づけそうにありません。思ったより水深があったわけです。これは無理だと即座に判断して岸に戻りました。結局ルアーはロストしてしまいました。

結局、冷たい思いをしただけで、ルアーをなくし、クロダイも釣れずに終わりましたが、こういうこともあって釣りは面白いんですよね。(違